3合飯
これまでの人生を振り返ってみて、「これは無駄だったな」と感じる取り組みについてお話しします。私の失敗談が、皆さんの反面教師となれば幸いです。
高校時代、私は野球部に所属しており、当時野球界では「3合飯」というものが流行っていました。「3合飯」とは、毎食3合分の白米を食べるというものです。(1日ではなく1食です。)
熱闘甲子園などのテレビや、高校野球の雑誌などで「強豪校は3合飯を食べている」という話を目にし、私たちの高校でも「強くなるためには必要だ」と考えて取り組みました。
しかし、実際にやってみると、白米を食べること自体が目的になってしまい、野菜やたんぱく質など、他の食事について、気を使うことができませんでした。
今振り返れば、当たり前のことですが、白米だけをたくさん食べていても、スポーツマンとして良い体を作ることは難しいと分かります。それにもかかわらず、当時の私は「強豪校がやっているなら自分たちもやらなければいけない」と盲目的に信じてしまいました。
結果として、私は3合飯を食べ続けたものの、食べた後にすぐ戻してしまうことを繰り返し、体重を目標通りに増やすことはできませんでした。この取り組みは、まさに「本末転倒」だったと言えると思います。
もし今、高校生に戻れるなら、私は「バランスの良い食事」、特にタンパク質を多く含む食事を意識的に摂取するよう工夫するだろうと思います。
この経験を一般化して考えると、
「誰かが成功している方法をそのまま真似しても、必ずしも自分に合うとは限らない」ということを理解することが重要だと感じます。
人生において、他者の成功を参考にすることは多いですが、それはその人やその組織の環境に適しているからこそうまくいっている場合がほとんどです。
そのため、自分自身の目的と状況に照らし合わせて、何が本当に必要なのかをよく考え、自分に合った方法にアレンジすることが最も大切です。
「先輩がやっているから」「他の会社がやっているから」といった理由で安易に取り入れるのではなく、しっかりと取捨選択し、自分にとってベストな方法を見つけていくことを忘れてはいけないですね。(自戒をこめて)

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