私がアクチュアリーになった理由④

データドリブンな意思決定ができる人材になりたいから

私は小学校1年生のときから大学卒業するまで、ずっと野球をやっていました。大学では、主将兼監督として、チームを勝利に導くマネジメントの役割を担うことになりました。監督として、どうあるべきかを考える中で、「チームが勝つためにはどういう采配が最適か」「選手が納得できる起用の基準とはなにか」など色々悩んでいる中で、「セイバーメトリクス」という野球統計学に出会いました。
端的に言うと、セイバーメトリクスとは、過去のデータをもとに、最適戦略を考えて、チームを勝利に導くというものです。『マネー・ボール』という映画・書籍でも有名になったので、知っている方も多いかもしれません。

統計学を大学で簡単に学んでいたので、苦手意識もなく、セイバーメトリクスの勉強にのめり込みました。セイバーメトリクスの勉強をしてからは、自分たちの試合のスコアをデータ化して、打率や防御率などの評価を使って采配をしたり、基礎能力(足の速さなど)を数値化して能力向上のモチベーション管理につなげたり、素人ながらデータドリブンな野球チーム運営を始めました。

もちろん、データですべてが分かるわけではありませんが、データ7割・自分の勘3割の感覚で、意思決定をしていきました。こうした取り組みもあいまって(もちろん選手自身の頑張りが大きいのは言うまでもありません)、目標としていたリーグ戦とトーナメント戦の2冠を達成することができました。

この経験が私にとって大きな成功体験でしたし、最高にやりがいのある時間でした。この成功体験と似たことを、社会人としても経験したいなと思ったときに、「データドリブンな意思決定をできる人材になりたい」という軸が生まれました。社会人経験がないながらも、これからデータをもとに物事を考えることが必要だと、直感的に判断していたのかもしれません。

前置きが長くなりましたが、アクチュアリーとして働くことで、財務的に会社のことを把握し、データドリブンに意思決定ができるビジネスマンとして成長できると思ったので、私はアクチュアリーを目指すことにしました。この決断は今でも正解だったなと思っています。

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